その後

あの夜から少し考えていた。

C嬢に乗るのはほとんど私一人ではあるが、

それにしてもさすがに止まりすぎじゃないか?

KN自動車のKさんには昼夜問わず迷惑をかけっぱなしではあるが、

私の周りのその他の人達にはほとんど無害であるのだが。




C嬢の具合はなんとなくわかるので、

無理はしないし、

不安がよぎる時は長距離ドライブは控えている。

そういうこともあって、

地元以外で行き倒れになることは無いのだけれど。




今回の件は、ハッキリ軽症で、

(と考えているトコロがすでにおかしいのかもしれないが)

原因も明らかだし、その対処法も決まっている。

少し入院は必要だが、それで完全解決するだろう。

それにしても、

だ。







では、とうとうC嬢と別れることになったら、

私は何に乗りたいのか?



思いつかない事もないが、

思いつくまま乗ってきたクルマはすべて、

とうとう私納得させてくれなかった。



二、三日前、

知り合いのコアなクルマ屋さんから連絡があった。

「良いクーペが入ったから乗ってみませんか?」



基本的にクルマ好きのわたしはほいほい乗っかった。

このクルマ屋さんも、私の好みを少しは理解してくれている。






お店にあったのは、少し古いメルセデスのクーペ。

560SECとかいうモノで、メルセデスが作ったSクラスの初めてのクーペだね。

私はいつの間にか、大きなクルマが好きになっているんだ。



アタマで考えると、このメルセデスクーペなどはほとんど私の理想にも思える。

メチャ期待して乗り込んだ。

案の定、メルセデスの匂いがした。

少し古いメルセデスはみんなこの匂いがするんだ。



座った瞬間、

やっぱりこれは違う!と感じてしまう。



私は、これも古いW123にしばらく乗っていたこともあって、

古いメルセデスは憎からず思っている。

しかし、ファブリックじゃないこの上等なレザーのシートは、メルセデスのシートの素晴らしさを半減させちゃってるよな〜。


走り出す。

いや、

やっぱりこれは違うよな。



こんな超高級クーペが良くないわけは無いんだ。

でも、

どうしても身体が違うと言っている。




直ぐにも降りたくなったが、

お店の人が隣にいたのでとにもかくにもあたりを一周した。





「良い911も入ってるんですよ!

乗りますか?」



うやむやな返事をしていたら、

乗るハメになった。




ターボの付かない最後のNAカレラだったのだが、

SECでの落胆が大きかった私には、

いっそこちらの方が良かった。






複雑な気分のまま帰ってきた。






とにかくC嬢をキチンとしてあげなきゃ。





Kさんに連絡して、

KN自動車に持っていくことにした。


ウインカーは相変わらずダメだが、

まあ近いし、慎重に走れば大丈夫だろう。




あの夜以来、C嬢には触れてなかったが、

そのままキーをひねるとC嬢は全く愚図る事もなく目を覚ました。

あの夜の事が嘘みたいに機嫌が良い。



KN自動車へ行く道で、

私はC嬢の身のこなしに感激していた。

これ、やっぱりすごいクルマだ!



やっぱり私はC嬢以外は考えられない!





またまたKさんに面倒なことばかりお願いしてきてしまった。




しかし、思うんだ。


変なクルマがあるんじゃなく、

素晴らしすぎるクルマがあるんだ。



素晴らしすぎるがゆえに、

理解もされにくいだけなんだ。




と、

変な人間はうつうつと考える。。。










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# by johannes4520 | 2017-07-17 22:45 | Comments(2)

ある夜の出来事

C嬢が帰ってきて、
ずいぶんしっとりおしとやかになって帰ってきて、

私は心穏やかな日々を過ごしていた。

前輪のブレはほとんど解消され、

スムーズな加減速も気持ちいい。

エアコンは絶好調で、もはや不安は無い。

オーバーヒートの心配など皆無。

こんなシトロエンCXは他には無いだろうな〜なんて、

誰にも出来ない自慢を自分の中だけで封じ込めていた。




今回の整備で、アイドリングも調整し直してくれていたみたいで、

エンジン始動時には少しアクセルを煽ってくれと言われていた。

確かにアイドリングの回転数は下げられており、

それもあって静粛性が上がっている。

エアコンをかけた時のエンジンの煩さも気にならないレベルになっているのは嬉しかった。




そのせいもあってか、

燃費が良くなった気がして、

こんなご時世にも精神衛生上の後ろめたさは軽減された。





何の問題も無く日々が過ぎて行ったのだが、

アイドリングが下がり過ぎてる気がしてきた。



確かにエアコンがかかっていればアイドルアップが働いて、丁度良い回転数に落ち着いているのだが、

私は昔からメンドーなクルマばかり乗ってきたので、

エンジン始動時や、エンジン停止時にはエアコン等は必ず切っている。

エアコンOFF状態では安定しないシトロエンなんて聞いたことも無いが、

我がC嬢はとうとうそんな境地にまで到達したと喜ぶべきなのか。。




そんなある夜、

少し時間が出来たので、

いきなりだったが、

私はC嬢とデートすることにした。





いつものように、電装品は全てOFF状態でスターターを回す。

スロットルの微妙な足さばきは染み付いてきたから既に問題は無いのだけれど、

やはり少しは気になるなー。



ほんのちょっととは言え、スロットル開いたままシフトをRやDに滑り込ませるのは気がひける。


かと言って、スロットルを放しまえば、ストールしてしまう。



やはりこれはもう少し何か考えるべきだよなーと、

ぼんやりしながらC嬢を走らせた。




確かにしばらく走るとエンジンもほどほどに落ち着いて、

スロットルOFFでもストールしなくはなるのだが。




珍しくいろいろ考えながら、C嬢を走らせた。

いつもの高速乗り口まで来たのだが、

なんだか気がひけて、

一般道を走り続けた。




やっぱりもう一度KN自動車にお願いしてアイドリング調整してもらおうかな?

いや、アイドリングの回転数はこれで良いはずだから、燃料系をブラッシュアップしてもらおうかな?

燃料ポンプとねフィルターの交換は必須だな。

前輪のサスペンションのブラッシュアップが済んだんだけど、ハブベアリングを交換するの忘れてたな〜。
どのタイミングでかんがえようかな〜。

エアコンは完璧だけど、やっぱりガラスには紫外線と熱線を遮断するフィルムを貼らないと辛いよね〜。

と、



いろいろいろいろ考えていると、

あ?

ここ曲がろうか。

と曲がった途端知らない街に出た。



あれ?
あれ?



街灯も少ない。

ハザードを付けて停車し、iphoneを開く。

頼みのグーグルマップも何だか良くわからない。

それよりアイドリングではやっぱりエンジンが落ち着かないな〜。





これは北西を向いているはずだから、

左折すると南向き、、

行ってみよう、、、、ん?




ウインカーが出ない。

あれ?

あれ?



出ないな〜!


あれ?





ヒューズ飛んだか?


カチカチ言わないからリレー?





ハザードは?



あ、ついた。。






ヘッドライトは大丈夫だな。




うーむ、







と、
ジタバタしていたら、
今度はエンジンが、


ブルブルブルブル‼︎



ガタガタ!!!





お! おー!


路肩に止めなきゃ!

路肩!路肩!


あ!

トラック、

避けてくれー‼︎



うんうん!


ぐえー!

もうちょい真っ直ぐ!




あー、

生き絶えちゃった。。。。





C嬢は、

路肩に止めようとする私の努力を表現するかのように、

ナナメに止まって生き絶えた。。




あー。




やはりこうなるか。。。





この時間だとオヤジさんに来てもらうのも気がひけるな〜。。

まあ来てもらっても、どうしようもないから同じだけどな〜。。






ま、

とりあえず考えてみるか。





先ずウインカーが死んだのは、

リレーか? ヒューズか?




リレーボックスを開けてみると、確かにアチチになったリレーが一つあった。

ん?

これか?


ヒューズを調べる。


全て生きてる。



うーむ、

リレーのアタマをコンコン叩く。

復活は無い。

これはリレー交換しか無いか。




いろいろ考えていく。




しかし、エンジンと、ウインカーは関係無いはずだ。



もう一度エンジンをかけてみる。



エンジンは、かかるのはかかる。

しかし、スロットルを相当煽ってないとストールする。

逆に言えば、スロットルを思い切り煽っていればストールしない。

しかし、そんなに煽ってる状態で走るのは不可能だ。




うーむ、


何もわからないままボンネットを開け、

エンジンを観察する。

プラグ関係は問題なさそう。

プラグコードもしっかり入ってる。

以前ブチ切れたベルトもビクともしてない。

変な匂いも無い。

オルタネータも問題無さそう。


うー、やっぱりわからん。




ボンネットを閉めて、座席に戻る。





諦めてレッカー呼ぶか!






保険屋さんに連絡する。



もう、慣れたもんだ。



えーと、クルマ止まっちゃったんですけど。

「はい! お客様の確認が取れました!

えーと、おクルマはし、と、ろ、え、んでしょうか?」


はい。シトロエンです。

「シトロエンの何という車種でしょうか?」

シトロエンのCXと言います。

「あー、 シトロエンのCXですね?」






「あー」ってナンダ!

と、私はココロの中で叫んだが、

もう私はオトナなので口には出さなかった。




レッカーの段取りが出来て、到着までの30分をぼんやりしていた。





もう一度思い返してみる。



エンジンはかかることはかかる。

という事は、バッテリーもセルモーターも問題無い。

燃料も来てる。

プラグや点火系も問題なさそうだ。

という事は、

空気か?

燃料とエアの混合が問題なのか?


燃料噴射がおかしくなったくらいではストールまでしないだろう。

という事は、エアの導入がおかしいのか?



パイプが問題なら見えるかもしれない!





クルマを降り、またまたボンネットを開ける。

iPhoneのライトを頼りにエンジン周りを確認していくと、





おおー!



外れてるゴムパイプがある!


しかし、これ、

手で戻せるか?




アチチのゴムパイプを必死で押し込むと、

そりゃ外れたものは元にもどるわな。




ふむふむ。





車内に戻ってキーをひねると、




見事C嬢は息を吹き返した!



やった!





直ぐにレッカーに断りの連絡を入れた。



ウインカーはつかないままだったが、

これなら自走で帰れる。

万が一また止まっても、あのパイプを入れ直せば大丈夫だろう。









無事C嬢と二人で帰って来た。





充実感たっぷりの夜だった。









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# by johannes4520 | 2017-07-16 21:14 | Comments(4)

便りの無いのは、

前回記事にしたカプラー周辺での断線も、

ある速度域、トルクのかかり方での前輪の振動によるものだと考えられる。


ホイールバランスを取ると、平時の走りのスムーズさは驚くべき進化をとげたが、

根本的な振動の解決は別の問題であることがはっきりした。



何が原因か。

シロートである私は、ネット情報のみが頼り。



日常的にもいろいろ調べてはいるが、

さらに念入りに調べてみると、

前輪サスペンションの様々なモノが原因と考えられる。

こうなったら前輪サスペンション全体のブラッシュアップを行った方が良いに決まっている。



必要なメニューを確認し、

KN自動車と打ち合わせを行い、

海外調達しなければいけないものをリストアップして発注。



ちょうどそのころ車検の案内も来た。






機は熟した!






車検と同時に前輪サスペンションのブラッシュアップを進めることをお願いした。





そういえば、

前回の車検の時は、後輪サスペンションのブラッシュアップをやったっけ。





GWは当然クルマ無し。


鬱憤バラしじゃないが、

甥っ子のクルマの電装のリフレッシュを手伝った。

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これは逆輸入車といえども国産車(?)で、

バラしていくのも非常に単純で扱いやすい。

プラスチックが割れたり崩壊する心配も少ない。

やはりここら辺は時代とお国柄の違いがあるよね。

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さくっと完了。



なんて、

ぼーっとC嬢の帰りを待っていたら、

とうとう今日帰ってきた!


おかえりC嬢❣️


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ちょっとドライブでも行こうか!








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# by johannes4520 | 2017-05-20 16:44 | Comments(0)

便り Ⅳ

そう言えば、

ラジエターファンのシュラウドだけ買い込んでしまっている。

なんて、懲りもせずにいろいろ思い出していると、

KN自動車のkさんから連絡が来た。

「スロットルポジションセンサーの断線が見つかりました。今これを回復させてチェックしております」

おおー!!!!!





画像も送ってくれた。

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おおー!!!!!!!!!!








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おおおー❣️❣️❣️❣️❣️❣️❣️






最後のはサービスショットだな。




kさんありがとうございます‼︎



で、昨日、

C嬢が帰ってきた。


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おかえりC嬢!

おおごとにならなくて良かったね。




エンジンストールは完全に解決してる。

あの加速時の振動を早いとこ確認してやりたい。



でも、

またまた出張。



じっくり乗ってやるのは週明けだな〜



待っててねー❣️










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# by johannes4520 | 2017-03-03 16:17 | Comments(2)

便り Ⅲ

年末の大掃除も終わって、

仕事納めも終わって、

さあ後は新年を迎えるだけとなったある日、

いつものようにC嬢とルンルンデートをしていた。

バックでコインパーキングに停めたその瞬間、

オーディオから

「バチっ」

と嫌な音がして、その後無音になった。



電気系のなにかに違いない。



まあとりあえずエンジンを切り、

降りてドアをロックしようとリモコンを操作すると、

ウンともスンとも反応が無い。



あー、

やっぱり電気系だなと、

とりあえずキーでドアロックして所用を済ませた。



車に帰ってきて、

もう一度リモコンを試すもやはり反応は無い。

キーでドアを開け、

エンジンをかけると問題無くかかった。

そう言えば、ドアを開けた時に点くはずのルームランプも点かなかったな。



一瞬考えた。


このまま走って帰ることに問題は無さそうだ。

しかし、音楽が無いのはモッタイナイ。

ヒューズが飛んだのに間違いは無いだろう。

ヒューズが飛んだ原因は不明だが、

とりあえず回復させるか。




ヒューズボックスを開けて確認すると、

確かに一つのヒューズが飛んでいた。

しかしこれ、30Aのヒューズだよ。

こんな大きいの飛ぶか?




予備のヒューズなど持ってるわけはない。

ヒューズの代わりになるもの、

何かカバンに入ってないかな〜


カバンを探る。






その昔、私がまだ幼いころ、

オヤジさんが切り取ったタバコの銀紙で遊んでいたら、

「クルマのヒューズが飛んだら、応急処置としてその銀紙を使うのだ」

と教えてくれた。



まだ小学校にも行っていない子供にそんなことを教えて意味があるのかどうか分からないが、

子供ごころに、意味もわからず、それでもいたく感心したのを覚えている。



今時のクルマのヒューズは、

さすがに銀紙を使って応急処置することは困難ではある。



カバンの中に入っているもの、、、、

あまりめぼしいものは無かったが、

ハンダの切れ端を見つけた。

うんうん、これはウエスタンエレクトリック御指定のNassauの切れ端。

爪切りで更に小さくして、ヒューズチップに詰め込んで、


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黄緑色のヒューズにハンダの切れ端を突っ込んでるのが見えるかな?


電気系は復活した!




家に戻り、オヤジさんに顚末を話すと、

「ハンダは発熱するから、早い目にヒューズ差し替えろよ」

と言われた。



ふむふむなるほど。

ビンテージアンプの不具合はそういうところからも来るのか。



ヒューズを手配する。

こういう時はモノタロウだな。

サクサク検索し、予備のヒューズをひと揃え注文した。



で、ひと息ついていたわけだが、

ハタと気になった。

いつ到着するのか?



確認すると、2週間ほどと出てる。

うーむ、モノタロウにしては長い。

年末だから仕方ないとはいえ、

その間ハンダの応急処置で過ごすのはどうも気持ち悪い。

で、

正月の二日、

「本当に開いてるのか」

と文句を言われながら、オヤジさんを乗っけてオートバックスへ向かった。


我らがオートバックスは、きちんと営業していた。

サクサクヒューズを探し、

300円でお釣りがくるブツを胸に、

意気揚々と家に帰った。

直ぐに差し替えて、

とりあえずC嬢は安泰だ。


良い正月だった。





正月も終わり、

全てを忘れかけた頃、

荷物が届いた。



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うーむ、

またまた一生安泰なんだろうな。






まだまだ未だ未だ続く












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# by johannes4520 | 2017-03-02 11:29 | Comments(4)